『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』を読んだ感想

『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』を読んだ感想

久しぶりの書評になります。
今回紹介する本は、だいぶ前に買って積読だった『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』です。
この本の著者は、Yahoo!アカデミアの学長としても有名な伊藤洋一さんです。

本書を読んで特に印象的だったのは、以下の言葉でした。

私が言うプレゼン力とは、人前で発表するスキルでも、話すスキルでもありません。人に「動いてもらう」力です。

この人に「動いてもらう」力は、日々のデータサイエンス業務においても求められます。
自分のような事業会社でデータサイエンティストをやっている立場からすれば、我々データサイエンティストの役割は分析結果を解釈して関係者にうまく説明できることでは決してないと思います。
データサイエンティストの役割は、分析結果をもとにどうネクストアクションに繋げられるかまでを示すことで、まさにそれこそが腕の見せ所ではないかとも感じています。

また、本書ではロジカルシンキングを解説した本でよく説明されているピラミッドストラクチャーや、仮設思考にも関連するような事項が「1分で話す」ために必要な思考として語られています。
特に、ピラミッドストラクチャーでいう1段目(結論)、2段目(根拠)は聞き手の左脳(ロジック)に働きかけ、3段目(具体例)は聞き手の右脳(イメージ)に働きかけるという説明は目から鱗でした。

とにかく、データサイエンティストにとっても一読の価値がある本だと思いました。