今更ながらビットコインの概要を解説してみる

今更ながらビットコインの概要を解説してみる

ようやく土日ですね。

今週は異様に長く感じました(^^;)

今まで述べてきませんでしたが、現在の私の主なミッションは、既存のExcel等の帳票(レポート)をTableauでリプレースすることです。
(Tableau ReaderやServerでのリプレイスということです。)

データマートの設計・実装のためにSQLと格闘し、Pythonで処理を自動化するスクリプトを書き、TableauのダッシュボードのUIを整えたりなど、なかなかハードな日々が続いております。

さて、今回は勉強を兼ねて、流行りのビットコイン(いま投資するには非常にリスキーですが)の概要を説明してみようと思います。

ビットコインを語るには、ブロックチェーン関連の小難しい話が入りがちですが、今回は、なるべく簡単な解説を心がけています。

ビットコインとは

ビットコインは、暗号通貨(仮想通貨)の1つです。
おそらく、ビットコインは世間で最も認知されている暗号通貨でしょう。
(暗号通貨は他にもいろいろと存在します)

ちなみに、暗号通貨とは、暗号化技術によって、お金の送金や受け取りといったトランザクション(1連の取引)の安全性が保障されているデジタル通貨のことです。

ビットコインは、ドルや円などとは違い、政府や企業に管理されない通貨です。

国内のみならず、海外の方とビットコインの取引(送受信)をする際もコストはほとんどかからず、また、自分の個人情報を一切明かす必要がありません。

種類管理組織送金手数料
通貨(紙幣・貨幣)政府・中央銀行有料
ビットコイン(暗号通貨)なし無料

ビットコインは財布に入っている紙幣(銀行券)や貨幣と同じなのか?

ビットコインは、電子的にその価値を保持しているという点で、紙幣や貨幣とは異なると言えます。

ビットコインは本質的にはただの記号の羅列です。
(コンピュータプログラミングで使われるソースコードのようなものです。誰が誰に送金したとか、そういう取引情報が暗号化されて、記号の羅列になっているのです。)

しかし、いったんビットコインを購入すれば、普通のお金と同じで商品やサービスとか交換可能です。

ビットコインはそもそもどこからやってきたのか?

ビットコインは、サトシ・ナカモトという開発者によって作られました。
ちなみにサトシ・ナカモトは仮名で、いまだにその正体については推測が飛び交っています。

サトシナカモトさんの論文では、ビットコインはpeer to peer(P2P)の電子キャッシュとして作られたものだと述べられています。
ビットコインは、従来の通貨とは異なり、金融機関を通さずにあるところから別のところへ直接送金が可能です(オンライン決済)。

ビットコインの仕組み

ビットコインは暗号化技術によって、銀行のような信頼のおける第三者機関を通すことなく、ある2つの組織間で直接取引できます。

このような、1連の取引を通して言葉や銀行も必要としない暗号通貨は、ブロックチェーンという技術に基づいて決済などのトランザクションを記録しています。
ブロックチェーン技術を使うことで暗号通貨は分散管理され、暗号技術的に安全が保障されます。

ブロックチェーンへのトランザクションの記録は、膨大なマシンリソースを駆使して計算パワーを提供してくれる人たち(マイナー)に支えられています。

一番早くブロックチェーンにトランザクションを記録したマイナーはその報酬として新しく作られたビットコインを手に入れることができます。

この活動は、採掘(マイニング)と言われています。

ビットコインの価値は何で決まる?

ビットコインの価値は、不動産や株などと同じで需要と供給に左右されます。

現在、ビットコインは10分ごとに25個という割合で生成、つまりマイニングされています。

しかし、ビットコインは2,100万以上の存在ができないように設計されており、いずれはこのビットコインマイニングのプロセスが枯渇することになります。

今日、1,600万ものビットコインが流通しているので、あと4年以内には全てのビットコインのマイニングが完了してしまうのです。

どうやってビットコインを手に入れるのか?

ビットコインを手に入れる方法はいくつかあります。

商品やサービスの支払いとしてビットコインを受け取ることも可能です。
(店頭での支払いや、オークションサイトでの個人間の支払いに、紙幣や貨幣ではなくビットコインを指定するイメージです)

また、個々人から直接ビットコインを購入したり、あるいは、仮想通貨取引所と呼ばれる、円やドルなどの通貨とビットコインを交換しているwebサイトで直接購入することもできます。

ビットコインのウォレットとは

ウォレット(wallet)は日本語で財布という意味です。
ビットコインのウォレットとは、自分のビットコインを貯めておけるように設計されたプログラムのことです。

普段私たちが持ち歩いている財布に自分の現金を入れておくのと同様です。

ビットコインのウォレットはデスクトップコンピュータやスマホのどちらからでも利用できます。
また、web上で安全に保管されていて、あらゆるところからアクセスできます。

なぜビットコインを警戒している人が多いのか?

ビットコインへの投資によって、大金を失う恐れがあるというのが主な理由でしょう。

まず、ビットコインは紙幣や貨幣とは違って、通貨を管理してくれる中央金融機関が存在しません。
だから、いかなる国や組織もビットコインを規制できません。

次に、専門家が、じきにビットコインのバブルが弾けると推測していることがあげられます。
今年の初めに、Ethereum(イーサリアム)という仮想通貨が、1日のうちに1コインあたり317ドルから0.1ドルへと大暴落し、たくさんの投資家が憂き目にあったことは記憶に新しいですね。
現在は、価値が跳ね上がって、1コインあたり473ドルで取引されていますが、またこういった大暴落が起こるのではないかという不安、不信感が蔓延しています。

ビットコインを嘘の資産と呼んでいるトレーダーもいます。
ビットコインへの投資は、貸し出しが可能な住宅への投資や、利益を生み出す企業への投資と違います。
ビットコインでお金を生み出すためには、保有しているビットコインが想定をはるかに超える価値をもっていると思い込ませるしかないのです。