『RPAの威力 ~ロボットと共に生きる働き方改革~』を読んだ感想
- 2018.02.03
- 書評
年度末が近づいてきましたね。
私の会社では予算がかなり余っているため、なんとか年度内に使い切ろうと躍起になっています。
そんな中、年度内の納品が可能な短期プロジェクトとして、RPA導入案件をローンチすることになりました。
(私がプロジェクトのディレクションを取ることに決まっているっぽいです)
ちなみに、RPAとはRobotics Process Automationの略称で、ロボットを使った定型業務の自動化を指します。
※RPAについていろいろ書いた記事を書いたので、こちらもご参照ください。
RPAというワード自体は知っていましたが、具体的にプロジェクトとしてどうやって進めていけばいいのか、全くイメージが湧かなかったのでこの本を読みました。
さて、本書の良いところは以下の2つでしょう。
本書では、先進8社のRPA導入事例を紹介しています。
RPA導入にいたった経緯や、検討すべき事項、運用方法や今後の課題などを詳しく知ることができます。
RPAの導入対象となるのは、システムとシステム未満を繋ぐような、小粒な手作業が必要となる業務だそうです。
導入前に自動化可能な業務の洗い出しが必要となりますが、その際には上記を考慮することがポイントになりそうです。
また、RPAは現場で使われることに意味があります。
まずは使ってみようという、いわばPDCAサイクルのDから始めるという思考が重要なんだとか。
RPAは、働き方改革を実現する手段として語られることが多いです。
多くの企業が働き方改革を掲げ、無理矢理にでも残業時間を削減しようとしています。
その手段としてRPAがよく登場しますね。
しかし、RPAの本質はシステム化できないような小粒の定型作業を自動化することではありません。
RPAの本質は、自動化により削減された時間を、より創造的な仕事に取り組める時間へと変質させることです。
本書を読むことで、RPA導入へのモチベーションが高まること、間違いなしでしょう。
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