『グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか』を読んだ感想

『グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか』を読んだ感想

八重洲ブックセンターの統計解析コーナーに、こんな本が平積みされていたので買ってしまいました。

お堅い学術書が陳列される中で、蛍光色の表紙が際立ちます。

さて、本書では、グラフを利用した効果的なデータの見せ方をテーマとしています。

データ解析手法(回帰分析、クラスタリングなど)を解説した本は多々あるのですが、こういったデータの見せ方(グラフ表現)に焦点を当てた本は今まで見かけたことがありませんでした。

本書で紹介されているグラフは以下です。

  1. 棒グラフ
  2. 折れ線グラフ
  3. 円グラフ
  4. レーダーチャート
  5. ヒートマップ
  6. 積み上げグラフ
  7. 散布図

それぞれのグラフについて、どんなデータで、どんな目的で使うべきかを解説しています。

私自身、現場でほぼ毎日グラフを作成していますが、なんとなくでやってしまっている場合が多いです。
(感覚的に棒グラフ、折れ線グラフ、散布図などを使い分けているということです。)

本書のように各グラフの使い分けをしっかりと言語化することで、グラフ作成の標準化が可能になります。

グラフ作成はExcelなどの表計算ソフトで誰でも簡単にできる一方で、明確なグラフの使い分けがなされていないのが現状です。

各人がグラフについて共通認識をもつことで、意思決定のスピードが早まり、生産性も向上します。

そんな可能性を感じさせる本でした。