『グラフをつくる前に読む本 一瞬で伝わる表現はどのように生まれたのか』を読んだ感想
- 2017.12.03
- 書評
八重洲ブックセンターの統計解析コーナーに、こんな本が平積みされていたので買ってしまいました。
お堅い学術書が陳列される中で、蛍光色の表紙が際立ちます。
さて、本書では、グラフを利用した効果的なデータの見せ方をテーマとしています。
データ解析手法(回帰分析、クラスタリングなど)を解説した本は多々あるのですが、こういったデータの見せ方(グラフ表現)に焦点を当てた本は今まで見かけたことがありませんでした。
本書で紹介されているグラフは以下です。
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
- 円グラフ
- レーダーチャート
- ヒートマップ
- 積み上げグラフ
- 散布図
それぞれのグラフについて、どんなデータで、どんな目的で使うべきかを解説しています。
私自身、現場でほぼ毎日グラフを作成していますが、なんとなくでやってしまっている場合が多いです。
(感覚的に棒グラフ、折れ線グラフ、散布図などを使い分けているということです。)
本書のように各グラフの使い分けをしっかりと言語化することで、グラフ作成の標準化が可能になります。
グラフ作成はExcelなどの表計算ソフトで誰でも簡単にできる一方で、明確なグラフの使い分けがなされていないのが現状です。
各人がグラフについて共通認識をもつことで、意思決定のスピードが早まり、生産性も向上します。
そんな可能性を感じさせる本でした。
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