『左遷社員池田 リーダーになる』を読んでみた
- 2017.10.31
- 書評
kindle版が無料だったので読んでみました。
傾いた企業を立て直す系のビジネス小説では、『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か(ダイヤモンド社)』や『V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)』が有名です。
どちらも読みましたが、経営者や経営コンサル視点で描かれた教科書的な本という印象でした。
ですが今回読んだ『左遷社員池田 リーダーになる』は、久々に胸が熱くなる、読んでて爽快な気持ちになれるビジネス小説でした。
ストーリーはこんな感じです。(Amazonの商品説明より抜粋)
ドレッシング製造を手がけるフリージアは、アットホームな中堅企業。
しかしカリスマ創業社長が急死すると社内は一変。元銀行員の娘婿が新社長に就任し、元敏腕経営コンサルタントを右腕に起用。しかし改革断行も虚しく、業績はジリ貧に。
そんな会社の危機に、ある男が立ち上がる。それは前社長と二人三脚で会社を築き上げた「伝説のナンバー2」、近藤だった。
近藤はまず、左遷され落ち込んでいた中堅社員・池田に目をつける。
こうして池田の「リーダー修行」が始まった……。
作中では、左遷社員の池田が、前副社長から以下のことを現場へのインタビューを通して学んでいきます。
- 企業の在り方や目的
- リーダーシップとメンバーシップ
- 組織マネジメント
- 後進育成
この前副社長や、インタビューしていく現場の担当者が熱いんです。
背景から仕事観まで、魅力がありすぎなんです。
今後はますますデータ利活用による、データドリブンなビジネス経営が進展していくと思われます。
ですが、数値目標だけにとらわれていては、数値の裏にある本質を見落とす可能性があるということを学べる良書でした。
こういう思想を持った企業で働いてみたら、楽しいんだろうなぁと思いました。
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