性格ではなく、行動を変えよう!
- 2017.10.26
- 所感
思うところがあったので、こんな投稿をしてみます。
行動にあるのだ。
結果を性格のせいにしても何も変わらない
約束の時間に遅れたとき、仕事でミスをしてしまったとき、すべての原因を自分の性格だと思っている人がたくさんいます。
例えば、「私って時間にルーズな性格なの♪」とか、「私って小さいころからずドジなの♪」など。
ですが、いざ改善しようと思ったとき、簡単に性格って変えられるでしょうか?
いつも約束の時間に遅れてしまう人なら、「時間にルーズな性格を治そう」とか、仕事でミスが多い人なら、「ドジな性格を治そう」とかでしょうか。
こんな漠然とした目標、達成できるわけがありませんね。
結局、目標達成の具体案を考えられないため、行動に起こせないのです。
性格とは過去の行動のラベル
性格とは、過去の行動につけられたラベルです。
良く生まれもった性格とか言いますが、結局は育ってきた環境を背景にした行動の積み重ねに、名前を付けただけなのです。
例えば時間にルーズな人は、過去に時間に遅れた経験が多いために、時間にルーズという性格を獲得したのです。
つまり、性格を変えるということは、根本的には行動を変える必要があるのです。
改善策
結果を引き起こす前の行動(先行事象)、後の行動(後続事象)を洗い出してみましょう。
以下のダイヤグラムをご覧ください。
後続事象は、その行動を強化したり、弱化したりします。
強化されるとその行動を引き起こしやすくなり、弱化されるとその行動は引き起こしにくくなります。
(強化、弱化は行動心理学のワードです。)
ダイヤグラムでは↑が強化、↓が弱化です。
この↑(+)、↓(-)の総和が正なら行動は習慣化し、負なら一時的なものになると言えます。
今回の例でいえば、時間に遅れないようにするためには以下の改善策が考えられるでしょう。
- 行動を弱化させる後続事象を引き起こす
- 後続事象の弱化の程度をあげる
- 先行事象を掘り下げ、根本原因を排除する
などなど。
今一度、自分がよくやってしまう行動を上図のようにダイヤグラム化し、強化・弱化の関係を考察してみるといいかもしれません。
まとめ
偉そうにつらつらと書きましたが、本投稿は『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」(光文社新書)』の内容に拠っています。
結果を性格のせいにするのは、ある意味では問題の放棄です。
簡単にストレスから逃れる方法かもしれないので、否定はしません。
でも、改善を考えるのなら、このようなアプローチもありかもしれません。
日を改めて以下の本の書評を書きたいですね。
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