『とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) ―データ分析のはじめかた―』を読んでみた
- 2017.10.25
- 書評
ここ最近、書店の理工系の数学書コーナーに、データ分析・統計解析関連の本が多くなってきたなぁと感じます。
さて、先日書店に行ったとき、『とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) ―データ分析のはじめかた―』という、表紙にキャラがデザインされた、可愛らしい本を見つけたので思わず買ってしまいました。
新米データサイエンティストの主人公が、鉛筆ナメナメのまさに経験と勘に基づく経営をしている弁当屋のコンサルとして奮闘する物語です。
ちなみに弁当屋の店名は正規屋。
表紙の男の子は主人公の二項文太で、女の子は正規屋の一人娘で正規乱子という名前。
登場人物の名前がいい味を出していますね。
ざっと、以下の内容をわかりやすく解説しています。
- データの要約の仕方
- 正規分布
- 相関と回帰
- 重回帰分析
- ロジスティック回帰分析
どれも丁寧にわかりやすく解説していますが、特に、ロジスティック回帰分析の解説が秀逸でした。
初学者以外の方でも、目的変数であるロジット \( \log p/(1-p) \) についての理解を深められると思います。
統計手法を厳密に解説しているわけでないですが、統計解析のさわりだけを簡単に知りたい方には有益な本でしょう。
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