RPAでルーチン業務とおさらば!?あなたの周りにもRPAを導入してみよう!
- 2018.07.05
- RPA
梅雨明けだというのになんていう湿度でしょう。
湿った風に吹かれると体の露出している部分が一気にベタつく感じがします。
北海道から本州に来て早8年ですが、夏だけは北海道に帰りたいと思っちゃいます。
さて、今回はたびたび本ブログの話題に挙がっているRPAについて、やや掘り下げた投稿をします。
というのも、職場で今期からRPAの導入が本格化し、業務の標準化やロボット実装をすべて私がやることになったからです。
そういった過程で得た(これからも悪戦苦闘する中で身につけていくであろう)知見なんかをまとめて発信できればと思います。
RPAとは何か?
RPAはRobotics Process Automationの略語で、手順化できる作業をロボットに代行させようという概念です。
人のルーチン作業を代行することから、デジタルレイバー(仮想労働者)とも呼ばれます。
よくRPAという名称のソフトウェアがあると勘違いしている人がいますが、RPAはあくまでも概念です。
「RPAを導入した」というのは、「RPAを実装したソフトウェアを導入した」という意味とほぼ同義と思ってもらって良いと思います。
実は、現場でよく使われているExcelマクロも広義のRPAと言えます。
RPAでこんなに変わる!?
RPAはシステム化されずに人の手によるルーチン業務となっているプロセスに適用することで真価を発揮します。
例えば、事業実績を溜め込む社内システムから定期的に実績データをダウンロードし、それを集計・加工して営業所員へメール配信する業務があるとします。
通常、このような事業実績を蓄積するシステムはSIerに発注して開発されますが、それ以降のプロセスはシステム化しきれずに人手に頼っているところが多いです。
ここにRPAを導入したとします。
もともと、1回の作業に15分かかり、就業時間中毎時間やる場合、15 × 8 = 120分(2時間)もの工数が毎日割かれることになります。
もしRPAを活用すれば、毎日2時間、1ヶ月(20営業日)で40時間もの工数を削減できるのです。
※ほんの一部だけ人の作業が残る可能性があるので、実際はすべての工数削減になることはないですが。
上記はほんの一例ですが、あなたの身の回りにもRPAの導入で大幅な工数削減ができるような、システム化されていない人の手による単純作業がいくらでもあるはずです。
RPAの苦手なこと
一言でいうと、RPAは必ずしも安定的な挙動をしないということでしょう。
(概念としてのRPAではなく、RPAを実装したソフトウェアのことを指しています。)
例えば、定期的にwebページにアクセスして何らかデータを入力して送信ボタンをクリックするロボットを作ったとします。
回線の混雑や、CPUプロセスの占有具合によっては想定以上にwebページのローディングに時間がかかったり、またはwebページのボタンの位置の変更や表示の縮尺の変化によって想定した位置にクリックができずにエラーとなる場合が結構多いのです。
(GoogleのWeb UIはレイアウトが結構な頻度で変わるため、RPA化するとエラーが発生する場合が多かったりします…。)
手順化できるからと言って、何でもかんでもRPAに任せるのは得策ではないと言えるでしょう。
RPAの上手な使い方
RPAだけを使ってプロセスの全自動化を図るのではなく、既存の自動化ツールを統合させるのにRPAを活用するのが上手な使い方だと思います。
例えば既存の自動化ツールとしては、PythonによるWebスクレイピングであったり、Excelマクロを使った集計加工などがあげられます。
これらはRPAよりもはるかに安定的に自動化を実現できるものですが、それぞれが独立したプロセスであるために統合が困難です。
しかし、RPAを活用することでこれらのプロセスを統合できます。
既存の自動化ツールのメリットを残したまま、最終的な全自動化をRPAに任せるというのが重要と思います。
RPA活用でオススメの本
最後にRPA関連の本で読んでオススメできるものをご紹介します。
RPA事例が豊富であると同時に、RPAを導入する際にどう上長を口説き落とせば良いかも見えてくる良書だと思います。
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