東京五輪マラソン開催地で話題の札幌と東京の平均・最高気温のトレンドをTableauで可視化してみた

東京五輪マラソン開催地で話題の札幌と東京の平均・最高気温のトレンドをTableauで可視化してみた

東京五輪マラソンの開催地が札幌に決まりました。
ニュース番組を見ていると、「札幌だって東京より暑い日がある」とか「札幌は涼しくない」とかいう発言を多々見受けるので、実際に気象データを取得して確認してみました。

なお、筆者はチケットも購入していないので家でゴロゴロ観戦するだけなので、どちらの開催地でも良いと思っています。

準備

測定対象期間

以下の競技開催日程をみると、女子マラソンは8月2日、男子マラソンは8月9日となっています。
東京オリンピック協議開催日程
正直、協議日程がどう決まっているのかよく分かっていないので、2015年~2019年の過去5年間における8/1~8/14の2週間としました。(バッファを持たせています)

気象データ

気象庁が運営している以下のサイトから過去の気象データを取得しました。
気象データ取得ページ

測定地点やみたい指標を選択してcsvファイルでダウンロードできますが、余計な行が入っていたり、カラム名を変えたりなどの前処理が必要です。

Tableau Publicで可視化

BIツールTableuで気象データを可視化します。
今回は無料で使用できるTableau publicを使用しました。
Tableau Publicに関しては以下の記事が参考になります。

平均気温のトレンド

2015年~2019年の過去5年間における8/1~8/14の札幌と東京の平均気温トレンドを可視化しました。

2017年8月2日以外は東京の方が札幌よりも平均気温が高いです。
ぐうの音が出ないくらい対象期間においては札幌の方が涼しいと言えそうです。

最高気温のトレンド

2015年~2019年の過去5年間における8/1~8/14の札幌と東京の最高気温トレンドを可視化しました。

最高気温でみると、2017年8月2日、8月13日、2018年8月8日の3日は札幌の方が東京よりも最高気温が高いです。
ただ、いずれも東京の最高気温が25℃以下と異常に低かったために、札幌の最高気温が東京よりも高くなってしまっただけのようです。
また、35℃以上の猛暑日は東京でのみ観測されていて、札幌では30℃を超える日すらあまり観測されていないことが分かります。

結論

過去5年でみたところ、五輪のマラソン期間(余裕を持って8/1~8/14に設定)においては東京よりも札幌の方がどうみても平均気温が低いと言えます。
また、東京は最高気温が35℃を超える猛暑日を数回観測していますが、札幌では当該期間で1度も猛暑日が観測されていません。
湿度、照射時間など、気温以外の諸々の条件は一切考慮していませんが、気温だけで言えば札幌の方が東京よりも低いのは事実です。